コラム

足場工事における効果的な熱中症対策法を徹底解説!

目次

はじめに

夏が近づくと、建設現場では「熱中症対策」が大きな課題となります。特に高所作業が多い足場工事では、直射日光や高温環境の中で作業するため、熱中症のリスクが非常に高くなります。本記事では、現場で働く職人の命を守るために必要な知識と、足場工事における熱中症対策を徹底解説します

 


熱中症とは?足場工事に潜むリスク 

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熱中症の定義と症状 

熱中症とは、体温調整がうまくいかなくなり、体内に熱がこもってしまう状態のことです。主な症状には次のようなものがあります

・めまい、立ちくらみ
・頭痛、吐き気
・筋肉のけいれん(熱けいれん)
・意識障害(重度の場合) 

足場工事現場が危険な理由 

足場工事は屋外の高所で行われるため、以下のようなリスクがあります: 

・直射日光が避けられない
・ヘルメットや安全具により体温がこもる
・作業中にこまめな水分補給が難しい
・高所作業の緊張感による体力消耗  

 


足場工事現場における熱中症の発症事例 

過去の事故例とその要因 

2022年の厚生労働省データによれば、建設業における熱中症による死亡事故のうち、約15%が現場作業中に発生しています。原因は「水分不足」「過労」「適切な休憩がない」などが多く挙げられています。 

実際の現場での体験談 

とある足場工のベテラン職人によると、「猛暑日でも休めない雰囲気の現場では、仲間が突然倒れることもある」とのこと。安全第一とはいえ、納期優先の現場では意識が薄れがちです。 

 


熱中症対策の基本:現場で守るべき原則

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水分補給と塩分摂取の重要性 

・こまめに500mlの水分を1時間ごとに補給するのが理想
スポーツドリンクや経口補水液を選ぶと、ナトリウムも補給可能
・コーヒーやお茶などの利尿作用がある飲料は避けましょう 

休憩の取り方とタイミング

午前10時〜午後2時は特に熱中症のリスクが高いため、1時間に1回は10分程度の休憩
・日陰や扇風機付きの「涼しい休憩所」の設置を検討

体調管理と健康チェック 

・毎朝の検温と健康確認(「体調チェックシート」の活用)
・疲労や睡眠不足がある場合は、無理をせず申告する環境づくりが必要 

 


足場工事向けの具体的な熱中症対策グッズ

空調服・冷感インナー 

・ファン付きの空調服は、現場作業の必需品
・冷感素材のアンダーウェアも効果的で、汗の蒸発を助けてくれる 

 保冷剤・ネッククーラー 

首に巻く冷却タオル保冷剤入りのバンダナで首元を冷やすと熱のこもりを防げます 

 冷却スプレー・経口補水液 

・作業前後に冷却スプレーで体温を下げる
・経口補水液(OS-1など)は、脱水症状の初期対策に非常に効果的

 


会社や元請けができる体制づくり 

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熱中症対策のマニュアル整備 

・「作業中の飲水ルール」「異常時の連絡フロー」などを明文化
・マニュアルの内容は現場ごとにカスタマイズが必要 

 労働時間とシフトの最適化 

・日中の高温時間帯は短時間シフトに切り替え
・早朝や夕方作業への変更など柔軟な対応を 

 現場監督による健康管理体制の強化 

・日々の声かけや体調チェックを習慣化
・「無理をしないで」と言える職場文化の構築も重要です

 


国や地方自治体による支援とガイドライン 

厚生労働省の指針 

厚生労働省は毎年、建設業に向けた熱中症対策のガイドラインを発表しています。内容には以下が含まれます: 

・WBGT値(暑さ指数)を参考にした作業時間の調整
・作業者の教育・啓発活動
・熱中症発症時の緊急対応体制の整備 

各自治体の補助金や助成制度 

東京都・大阪府などでは、空調服や冷却機器導入に対する助成金制度が用意されており、条件を満たせば申請可能です。これらの制度を活用することで、中小企業でもコストを抑えて対策が可能になります。 

詳しくは以下PDFご覧ください

~職場における~熱中症予防基本対策のススメ

 


足場職人が個人でできる熱中症予防の工夫 

服装選びと装備の工夫 

・通気性の良い作業着(メッシュ素材など)を選ぶ
・ヘルメットの中に装着できる冷却パッドも効果的
・サングラスやタオルで日差しから身を守る工夫も必要  

朝食と昼食のとり方 

・朝食を抜かず、エネルギー源となる炭水化物や塩分をしっかり摂取
・昼食も消化の良いものを選び、熱を持ちにくい体を意識する  

 


季節・天候別に見る熱中症リスク管理法 

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真夏日・猛暑日の対応策 

・WBGTが28を超える日は作業短縮や中止も検討
・こまめな声かけと健康確認で早期対応を徹底 

雨上がりや曇天でも油断禁物な理由 

・湿度が高く、汗が蒸発しづらい環境では体温が上がりやすい
・気温が低くても油断すると症状が急激に進行することがあります

 


万が一に備える!応急処置と緊急対応法 

初期症状の見極め方 

・顔色が悪い
・返答が遅い、ボーッとしている
・汗が出ていない 

これらの兆候を見逃さず、即座に対応することが重要です。  

救急要請と搬送手順 

・日陰に避難させ、服を緩め、冷却(氷水や濡れタオル)を開始
・意識がなければ即座に119番し、救急搬送を依頼
・搬送中は、症状の変化をメモして救急隊に引き継ぐ 

 


現場の意識改革と熱中症ゼロを目指す取り組み 

教育・研修の重要性 

・新入社員や下請け業者も含めて、全員参加の研修が必須
・過去の事例や動画を活用し、リアルな危機感を共有 

チームで守る安全意識 

・「声をかけ合う」「休憩をすすめる」など、仲間同士で守り合う文化が重要
・体調が悪くても言い出しにくい空気をなくす努力が必要です 

 


まとめ:足場工事の安全と命を守る熱中症対策 

足場工事における熱中症は、知識と準備、そして日々の意識で予防可能です。会社も個人も、「安全は全てに優先する」という考えのもと、熱中症ゼロの現場づくりを目指しましょう。命を守る行動が、仲間と自分の未来を守ります。 

 


よくある質問(FAQ)

Q1. 足場工事で熱中症になったらどうすればいいですか?
A. すぐに日陰で安静にし、服を緩めて水分補給・冷却を行いましょう。意識障害がある場合は救急車を呼んでください。 

 

Q2. 空調服はどのくらい効果がありますか?
A. 約3〜5℃体感温度が下がるとされており、長時間の作業でも快適さを保てます。 

 

Q3. 熱中症対策グッズはどこで買えますか?
A. 作業用品専門店やAmazonなどの通販サイトで購入できます。 

 

Q4. 助成金の申請にはどんな書類が必要ですか?
A. 購入証明書、見積書、利用計画書などが必要です。自治体の公式サイトを確認しましょう。 

Q5. 熱中症の予防に向けた社内ルール作りのポイントは?
A. 明確な休憩タイミング、水分補給ルール、体調報告制度の整備がカギです。 

 

Q6. どんな飲み物が熱中症予防に効果的ですか?
A. 経口補水液やスポーツドリンク、麦茶などが最適です。 


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